さあ、今回は表題の通り、アメリカに留学する学生(主に大学生)の現状を紹介したい。
というか、アメリカ留学の基本情報の一環でデータをいくつかご紹介したい。
まずは、アメリカにおける留学生数の推移を見てみよう。
出所:iie 「International students enrollment」
綺麗な右肩上がりのグラフですね。 2016年では90万人の留学生がアメリカで勉強しているそうです。
これの内訳ですが、留学生の出身国を上位から順に並べたグラフが以下です。
出所:Statista「Number of international students studying in the United States in 2016/17, by country of origin」
やっぱ、中国、インドが多いですね。
中国は35万。インドは18万。
日本は1万8000。
でも人口が多いので2016年の人口比でみると、中国は0.025%、インドは0.014%、日本は0.015%。人口比で見ても中国は多いですね。
あと、人口比で見ても韓国(0.155%)と台湾(0.091%)は多いですね。
これらの国は学歴社会であり、自国での受験競争が厳しいという理由と自国よりもアメリカのほうが良い教育を受けられるといった理由で留学しているようです。
では、日本からアメリカへの留学生の推移を見てみましょう。
出所:IIE Open Doors
日本からアメリカへの留学生は1997年の47,073人から現在(2016年)は18,780人に減少しています。
少子化によるものだとか、経済的な理由だとか、若者が内向きになっているとか社会的な要因だとか色々議論がありますが、このテーマだけでコラムをひとつ書けそうなので、気になりますがまたの機会に回します。
ちなみに日本の18歳人口は1992年をピークに減少し続けており、上記の図とは5年ほどギャップがあります。 日本人は4大を出て、大学院でアメリカに留学するケースが多いからかなと思ったのですが、学部留学と学位にならない語学留学、交換留学などが多いようなので人口減少だけがアメリカへの留学減少の原因であるとは言えないようです。
下記は留学生の受け入れが多いアメリカの大学です。
出所:iie 「International students Leading Host Institutions」
ニューヨーク大学やコロンビア大学などの競争率の高い大学が多く留学生を受け入れているようです。 日本人留学生は少ないんでしょうけど。
出所:iie 「International students Fields of Study」
こちらはアメリカへの留学生の専攻です。
エンジニアリングという言葉でかなりざっくりいろんな専攻がくくられている気がしますがエンジニアリングが1番多いらしいです。続いてビジネス&マネジメント。数学&コンピュータサイエンス。
やっぱ全体ではSTEM教育が多いですね。
日本人は文系科目を勉強しに留学するケースが多いのですが。
下記は留学生の学位の種類です。
出所:iie 「International students Academic Level」
学部(Undergraduate)での留学が一番多く、続いて大学院(Graduate)、3番目に職業訓練(Optional Practical Training)。
下記はアメリカへの大学院レベルの留学生が学費をどのように工面しているか。
出所:iie 「International students Primary Source of Funding」
自分で払う(赤色)というのがやはり一番多く、61.1%。続いて留学先の大学が出す(緑色)というケースですが、意外と多く、31.1%。
下記はアメリカへの学部レベルの留学生が学費をどのように工面しているか。
出所:iie 「International students Primary Source of Funding」
学部レベルでは自分で出す(赤色)というケースが圧倒的に多く、82%となっています。アメリカの大学が学費を出すケースは7.7%、自国の大学や政府が出すケースは7.9%。
以上、アメリカへの留学生の基本データでした!
では、本日はこのあたりで!
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